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2011/04/12 (Tue) イケてない一日

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読んでてラクだった一冊。
その中で一番グサリときたシーン。

俺は良に自信を持てと言った。何度も何度も言った。無責任に繰り返してきた。俺は生まれて以来、じいさんのひいきのひきたおし教育のせいか、まったく自分に不当な自信を抱いてきた。自信のない人間なんて理解できなかった。手足や目鼻がついているのと同じに、自信はすべての人に当たり前にそなわっていると思っていた。いや、改めて考えたことすらなかった。二十六にして、初めて、仕事と恋につまづいて、根拠のない鉄壁の自信がぐらついた。

 自信って、一体何なんだろうな。

 自分の能力が評価される、自分の人柄が愛されるう、自分の立場が誇れる―そういうことだが、それより、何より、肝心なのは、自分で自分を“良し”と納得するかもしれない。“良し”の度が過ぎると、ナルシシズムに陥り、“良し”が足りないとコンプレックスにさいなまれる。だが、そんなに適量に配合された人間がいるわけがなく、たいていはうぬぼれたり、いじけたり、ぎくしゃくとみっともなく日々を生きている。

 (中略)

 良し、といってやろうかと思った。何度も繰り返し言ってきかせたら、暗示にかかるかもしれない。本当にやろうとして気がついた。この従弟を“良し”と思っていない。ぜんぜん良くないから頑張れと思っている。自信を持てという言葉が空回りしている。腹の底から出た言葉じゃない。口先でなだめている。耳を貸さないわけだ。
 「テニスから逃げるなよ」
 相手ではなく自分を戒めるように行った。しかし、良は針でつつかれたようにビクリと顔を歪めた。
 「自分が大事だと思っているものから逃げると、絶対に後悔する」

―佐藤多佳子 「しゃべれどもしゃべれども」pg220-221より
2007.07.23(23:26)|今日の一冊コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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snoms

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小六~高校:約7年弱、南半球オーストラリアで暮らし、
大学:四ツ谷にある大学で学び、
「東京」の大学の大学院で、ラテンアメリカの経済で修士修了。
現在、東京のど真ん中で、日本の貿易の活性化に努める日々。

毎日が
最高に刺激的で、
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旅が大好きだけど、日本も大好き。
写真も大好きだし、読書も大好き。

「人」が大好きなんだ。
人との繋がりを大切に、そんな毎日。

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