Recent entries
2011/04/12 (Tue) イケてない一日

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.--(--:--)|スポンサー広告||TOP↑
20070205210112.jpg


『私は、三島由紀夫、好きなんだ』
友人のこの言葉に惹かれて、手にとって見た。
でも、どれがいいか、なんてわからなかったから、一番近くにあった一冊、
『真夏の死』 どうやら、短編集みたい。

読んでみた。
理解できない、
けど、
言葉に表せない、なにかがある。

そこの情景が目に浮かぶ。
生々しくて、苦しくて。

たぶん、その苦しさっていうのは、
文字と文字の間から嗅ぎ取ることのできる、人間の醜い一面への嫌悪感を抱きながら、
でも自分自身がその一面を持っていることは否定できないことを本能的に知っている、
そんな矛盾さによる苦しみなんだろうな。
綺麗ごとだけじゃぁ、生きていくことは出来ない。
そんなことに気付いたよ。
でも、気持ち悪い。
やっぱり、私には、まだ早すぎたかもしれない。

ただ、
その描写力には、本当に感動する。
もちろん、生々しくて、目をそむけたくなるようなシーンもあるけど、
なんか、とても、懐かしくて・・
デジャブ? 『・・・朽ちた沼べりの木の根に腰をおろし、落ち葉が夢みるように徐々と漂うてゆく水の面を私はみつめた。
森の奥で木を伐る音が丁々ときこえる。秋の落ち着きない空がその時ふと湖のような美しい暗闇を見せ、荘厳にかがやいている雲の縁から、数条の光を落として来たが、丁々という斧のその音はその光の音かときこえた。
不透明な沼水は光線のさし入る部分だけ金いろに暈された透明さを得た。そのなかを美しい一枚の落ち葉がきらめきながら、動きの緩い沼の生き物のように、ゆっくりと翻りながら沈んでゆくのを見たときに、私はそれを見守っていた刹那々々を、理由もなく幸福に感じた。
それはしじゅう自分が合一したく思っていて、多くの事が妨げずには措かなかったあの大きな静謐、私自身の前生から流れてくるらしい懐かしい静謐と、1つになりえたと感じる刹那だった。』
――「煙草」 『真夏の死』 三島由紀夫 新潮文庫 pg11 

あぁ、なんか、とってもわかる、この感覚。
2007.02.12(16:24)|今日の一冊コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
名前:
コメントタイトル:
メールアドレス:
URL:
コメント:

パスワード:
管理人だけに表示:
管理者にだけ表示を許可
プロフィール

snoms

Author:snoms
26歳(♀)

小六~高校:約7年弱、南半球オーストラリアで暮らし、
大学:四ツ谷にある大学で学び、
「東京」の大学の大学院で、ラテンアメリカの経済で修士修了。
現在、東京のど真ん中で、日本の貿易の活性化に努める日々。

毎日が
最高に刺激的で、
最高に楽しい。

旅が大好きだけど、日本も大好き。
写真も大好きだし、読書も大好き。

「人」が大好きなんだ。
人との繋がりを大切に、そんな毎日。

月別アーカイブ
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
カテゴリー
最近のコメント
QRコード
QRコード
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
45412位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
会社員・OL
8012位
アクセスランキングを見る>>
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。